
こんにちは!通訳のフクです!
特にモバイルのアプリを中心に事業展開をしているGrateful Daysでアルバイトしているので、ベトナム人である私は、IT企業の情報に何か役に立つものを貢献したいなと思っています。
私が調べたりまとめたりしたものを踏まえて、この記事を書いてみました。記事を読みながら現在のベトナムのアプリマーケットをわかってほしいです。
今回は、前編と後編に分けて、お送りしたいと思います。
前編はベトナムでのスマートフォン(以下スマホ)市場規模とベトナムでの端末所持率についてご紹介し、
後編はベトナムでの人気アプリやベトナムでのモバイル広告、ベトナムの有名なIT企業についてご紹介をして参ります。
1.ベトナムでのスマホ市場規模
「ベトナムでのモバイル市場は269%の伸び率を占めており、1700万端末が普及し、市場成長率については世界2位を達成しました。」とグーグルのベトナム法人で、モバイルゲームのDat Nguyen氏は述べました。
Appota による調査では、2014年現在、ベトナムは世界の最もスマホを消費される10カ国の一つになっています。そして、スマホユーザーの割合については、東南アジアの3位になっているそうです。
この数年間、東南アジア市場はインターネットアクセスやスマホ購入の速度が世界トップに近づき、急速に発展しています。
Altimo (Alfa Telecom International Mobile) の最新研究結果によると、IT大手企業が所在している北アメリカと西ヨーロッパは、現在、世界モバイル市場資産の40%を占めているということです。モバイル業界の波は発展中の市場にむきつつあり、それらの一つはベトナム市場です。
さて、ベトナムはどんな国なのか、少しだけ調べてみましょうか?
ベトナムのスマホ使用率
ベトナムの人口は約9千万人(2014年)ですが、15~59歳の割合は約67%(2014年)を占めています。それらの年齢の人はスマホのターゲットになるでしょう。更に、平均年齢が約27歳(2012年)と、なんとも若い国です。(参考までに、日本は45歳、中国は35歳、タイで32歳です)
ベトナムでのスマホの使用率は、2013年の約2倍に増えました。具体的には、20%(2013年)から36%(2014年)になりました。この割合は、世界の平均的な割合(49%)よりは低くなっており、またタイ(40%)、マレーシア(51%)、シンガポール(85%)に比べても低いです。しかし、スマホ普及率がベトナムでも急速に成長しております。(グーグルのConsumer Barometer 2014調査より)
出典: TNS/Google
出典: TNS/Google
ベトナムのスマホの加入件数(mobile subscribers) が1億6500万人に達成しており、一人当たりの平均な売上とモバイルサービスを使用している割合は成長し続けています。ベトナムは潜在的で魅力的な市場だと評価されており、モバイルアプリを営業している企業にはチャンスがたくさんあります。更に、ベトナム人は、好奇心旺盛、流行を追う風潮がある国民性なので、新しいものをほしがっています。なので、ベトナム市場にスマホが参入したばかりの時には、スマホが大歓迎され、ガラケーにとって代わられ始めました。今ではスマホの値段がどんどん下がり、300万ドン(およそ1万5千円ぐらい)で、手に入れられます。メーカーやデザインもさまざまなので、自分好みに選択できます。その上で、3Gインターネットが各キャリアに展開されており(3Gを使うユーザーが全体ユーザーの20%を占めています。すなわち、3Gを使わないユーザーが80%です。)15~24歳の人向けに金額が徐々に安くなっていて、スマホを通じてインターネットを使う人が増えました。ベトナムは、モバイルアプリが発展していく段階に移りました。
スマホゲームの可能性
次にベトナムでのスマホゲームの市場、スマホゲームの希望を紹介します。ベトナムで現在開発されているゲームの70%はスマホ対応です。そして、毎日何千の新しいゲームがダウンロードされています。それらによってモバイルゲーム市場の有する、潜在性が確認されました。
2014年の初めに開発されたFlappy Birdは大ヒットで、何千万回ダウンロードされ、世界のモバイルゲーム業界が大きくざわめきました。「Flappy Birdの成功は、ゲーム市場の可能性が多くあり、Flappy Birdが作った奇跡のようにだれでも同等な大きなチャンスを持っていることを証明しました。」(Appotaより)
Mwork(ベトナムのゲーム製作会社)の研究結果によると、2014年にはベトナムスマホゲーム市場の規模はPCゲーム市場と同等になるそうです。現在は、約21,000万ドルの売上を持ち、2010年(6,000ドル)の3.5倍に増えてきました。一方、PCゲーム市場の成長は鈍いです。売上は22,000万ドル(2012年)から29,100万ドル(2014年)しか上がっていませんでした。
2. ベトナムでの端末所持率
今までベトナム人は、PCを主に使用していますが、その位置がスマホの急成長に脅かされています。
スマホの成長率が高いといえども、現在ベトナムでの最も一般的なインターネットにアクセスする端末はまだPCで、44%を占めています。(ただ、PCの成長率が5%弱で低いです)。続いてはスマホが36%、タブレットが5%、その他が15%を占めています。
出典: TNS/Google
グーグルの調査結果からすると、ベトナム人は最新の高度なデバイスを喜んで受け入れることがわかりました。59%の人は最新なデバイスがリスクよりチャンスのほうがあると信じていました。25%の人は少なくとも2種の端末(PCか、スマホか、タブレットか)を所持しているそうです。2%は3種の端末を使うということです。
ちなみに、出かける時、スマホを持っていくベトナム人が48%、タブレットが31%、パソコンが34%です。
出典:
Consumer Barometer 2014: グーグルの全世界調査。これによると、ベトナムをはじめ、全世界の56カ国のインターネット使用程度がわかってきました。
Global Connected Consumer Study 2014: 2014年のベトナム人のオンライン行動研究。2014年の上半期にTNS市場調査会社が行った調査で、1000人のベトナム人(16歳以上)を対象にしてアメリカ以外、56カ国で行われました。
(後篇に続く)